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ほほえみだより

 



  〜 No.53  (2003年12月号)

明るい歌声は家族みんなの活力を呼ぶ

 
歌手
ペギー葉山さん

歌手ペギー葉山さんと俳優根上淳さんのおしどり夫婦ぶりは有名。6年前に根上さんが倒れてからは、ペギーさんも一緒に病の回復のために取り組んできました。歌声どおり朗らかなペギーさんのパワーを、みなさんにもお伝えしたいと思います。


「もうその子が35歳ですから、晩婚だった私たち夫婦が年を取るのはしょうがないわね」
にっこりされるとあの特徴的なえくぼが刻まれて大輪のばらのようなペギーさんです。ペギーさんご自身は、腰痛がある程度で病気らしい病気もないそうですが、夫君の根上さんは、6年前に脳梗塞で倒れて以来、糖尿病や慢性腎疾患に悩まされる身です。  後になって思えば、半年ほど前からその兆候はあったのに、いや、それよりずっと以前から無制限に食べ過ぎていたのだと、ペギーさんは発病から数カ月は、心配と後悔に苦しみました。
「私が健康管理をちゃんとしなかったんだ、なんで、なんで、と自分を責めました」
やがて友だちに「病気になっちゃったものはしょうがない。でももっと前向きにいかなきゃ」と励まされて、ペギーさんはようやく気持ちを切り替えたのですが、根上さんのほうはなかなかそうはいかなかったようです。リハビリにも気力が伴わない根上さんのために、ペギーさんは仕事の合間を縫って毎日病院に行き、一緒に歩行練習に取り組みました。努力の甲斐あって歩けるようになった時は「ペギーのエネルギーが根上さんを動かしたのね」と周囲は感嘆したそうです。根上さんは糖尿病・腎疾患を伴っているので、今は食事制限が大変。摂水制限は本人はもとより周囲もつらいものです。そして何より、屈する気持ちを持て余す根上さんの気分を妨げないように気を使う、とペギーさん。
「どうしたの、とうるさく言っても嫌がられるので、その兼ね合いが難しいのね」
年に1回の根上さんの大学時代のクラス会にはペギーさんも同行します。そのたびに、ひとりまたひとりとメンバーが欠けていくことを思えば、病気をしても生きていてくれるのは有難いことだと、ペギーさんはしみじみ言います。最近、週に1回在宅でリハビリを始めるようになりました。脳の活性にはリハビリがいいということですが、なかなか自発的にはできないので、理学療法士に週1回30分来てもらって、脈や血圧を測りながらメニューをこなします。前向きになってくれているのかな、とペギーさんは効果を期待しています。
「人生はほとんどめげることばかりでしょ。それを自分でどう受け入れるかよね。思えば主人は話もできるし、ステッキを突いて歩き回ることもできるんですもの、有難いこと」
来年は菅原洋一さんとジョイントコンサートツアーも予定されており、歌手としてもますます充実のペギー葉山さん。
「歌を歌うことで自分も癒されるし、お客様にも喜んでいただける。神様から授かった有難い仕事です」