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〜 No.49 (2003年4月号)
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| 活用しよう介護保険で9割引きのサービスが受けられる!
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ジャーナリスト 村田幸子さん
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介護保険施行から丸3年。在宅の医療、看護、介護の制度やサービスに、私たちはどう向き合っていけばいいのか。NHKのアナウンサー、解説委員(厚生行政担当)の職を経て、ジャーナリストとして活躍する村田幸子さんに、お話を伺いました。
村田幸子さんは、ずっと以前から全国の市町村の福祉の取り組みをレポートして来られました。
「日本の福祉は、民間の人たちが止むに止まれぬ思いで始めた活動がやがて軌道に乗り、それが制度に結びついていくことが多いですね」
そんな先駆けのひとつが、デイケアハウス「このゆびとーまれ」だと村田さんは言います。1993年に富山県富山市の3人の看護師さんが、恪。、困っている人をすぐ支援する搦{設としてスタートした、このデイケアハウスには、元気な小学生も、デイサービスが必要なお年寄りも、障害者もやってきます。やがてこの活動に富山市が補助金を出すようになり、経営は安定。現在では富山方式として全国に影響を与えました。
今、そこでは知的障害者が3人働いています。高齢者や障害者との人間関係がとてもうまく行っているそうです。知的障害者が生き生きと働ける場を提供していることにもなっているのですね」
以前福祉は市町村によって大きな格差があったのですが、2000年4月に介護保険が始まってからはどんどん改善され、日本全体の福祉レベルがあがってきていると、村田さんは評価しています。
一方在宅の介護について、村田さんはおもしろい見方をしています。
「日本人は福祉が家に入ってくるのを嫌います。でも、お医者さんが家に来ることには抵抗がありません」
確かに、福祉は貧しい人のためのものという意識は根強く、福祉のお世話にはなりたくない、うちは結構ですという人はまだまだ大勢います。
- 「だから、訪問医療をするお医者さんに、福祉を家の中に引っ張ってきてほしいの」
村田さんが期待する訪問医のリーダーシップとは、医師が、訪問看護等の医療サービスだけでなく、いろいろな福祉制度の活用も含めて患者さんや家族に助言し、よりよい在宅生活ができるように支援すること。医師は福祉についてもっと関心を持ち、介護保険で受けられるサービスについても知って、適切な福祉用具のレンタルや、補助金給付を受けるように勧めるなど支援してほしいと言います。
- 「介護保険って9割引きなんですよ」
といたずらっぽく村田さんは笑いました。
「1割負担っていうけど、それは福祉はタダで当然という発想。保険制度なんだから、保険料を負担する義務と必要なときにサービスを受ける権利があるという考え方に変えなくては」
確かに最新の介護サービスを9割引きで受けられると考えると、利用しない手はありません。介護保険制度施行から3年、認定を受ける人は右肩上がりに増え、サービスを利用する人もそのうちの7割に及びます。世界的に見てもすばらしいといわれる日本の介護保険制度。運用面で真価が問われるのはこれからでしょう。
村田さんは19年前に股関節の大手術を、3年前にはがんの手術をしていて、患者の立場がどんなものかもよく知っておられます。
- 「老いは誰にでもやってきます。体力もなくなる、経済力もなくなる、身内もなくなる。こんなはずじゃなかったと腹を立てながら暮らすより、本人も家族も、ああ、そうか、耳が遠くなったのか、目がかすむようになったのかと認めることができれば、その改善策にも取り組めるのです」
村田さんは、医療も福祉も公的制度や経済力だけではカバーしきれない、家族や地域やボランティアの総合力を生かす福祉社会をつくりたいと言います。
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